新しい自分の始めかた
宇宙からのダウンロードが加速する「瞑想的な生活」
この十数年、全てに対して情報が溢れ、多くの人が新しい刺激を求めて活発に動こうとしていますが、同時に誰もが心の平安や安らぎを得たいと思っているのも事実です。それなのに、その方法がわからない……。
私自身、はじめは「瞑想」というものにそれほど興味はありませんでした。「聞いたことはあるし、やっている人がたくさんいることは知っているけど……」という程度だったのです。」
ところがあるとき、私が望んでもいないのに瞑想に関係ある話が次々と集まって来た時期がありました。そこで試しにやってみた結果、想像以上に面白い世界が私の前に拓けることになったのです。
全てに幸せを感じる
瞑想をしたときに一番わかりやすいの私の体感は、「体が元気になる」というものでした。たった20~30分の瞑想で、深く眠った後のように元気が戻っているのです。
次に、妙に「幸せ」を感じることに気付きました。歩くのも、運転するのも、周りの景色を眺めるのも、全てに幸せを感じる……「幸福」とはこういうことかもしれない、と思い始めたのです。
さらに、自分の周りの物事がつながり始めます。朝思ったことの答えが翌日にはわかるというようなスピーディーな展開をしたり、こっちとあっちでバラバラに起きていたと思っていた事実が、実はつながっていたとわかったり……簡単に言えば、総じて「タイミングが良くなる」のです。
そして直感力が増します。まず、心にふと湧く思い(=直感)に以前より気付けるようになり、それをすぐに行動に移すようにもなるので、結果的に物事の進み方が加速するのです。
しかも、心は常に「静寂を感じています。」焦るようにせわしく進む「加速」ではなく、スピード感がありながら穏やかに進んでいる感覚です(これが最高です)。
「タイミングが良くなって直感力が増せば、望みや思いが実現するまでの時間も短くなります。」
結論として、瞑想をするようになってから、自分が人間の叡智を超えた「神」とも言える「宇宙」とつながっていることをより実感できるようになりました。正確に言えば、人は誰でもいつでも宇宙とつながっているのですが、それを確認できるという感覚です。
だからと言って、普通の人が朝から晩まで特別な修行や瞑想をしているわけにはいきません。ある意味、特別な環境でそれらの精神的な修行に打ち込むよりも、現代の複雑な社会生活を営みながら、霊性を磨き、精神レベルを高く維持する(=至福を感じて日々ワクワク暮らしていく)ほうがよっぽど大変です。
あなたが幸せになるだけで世界に貢献できる
私がいいなと感じている瞑想のポイントはここにあります。
自宅で、誰でも簡単にできること。
そしてそれをきっかけに、自然と「瞑想的な生活」をするようになることです。
「瞑想的な生活」とはもちろん、一日中瞑想に明け暮れることではなく、上記のように毎日が活発になり、深い心の安定を感じながらワクワクと進む生活のことです。より創造的に、自分の人生を自分で創っていく感覚を味わいます。
瞑想は「他人のため」にするものではありません。あなたの生活を拓くためにあるものです。
実は、「自分のため」も「世界のため」も同じことなのです。瞑想を宇宙レベルから見れば、ひとりが瞑想をすることによってその人自身の波動が上がると、その周りの人たちの波動が上がる、それがたくさん集まれば地球全体の波動が上がり、結果的に宇宙全体のレベルが上がります。そうやって全体が底上げされれば、そこに関わっていないように思える人たちも自然と、底上げされるのです。
地球全体の波動が上がるのに、自分の目の前の生活は変わらない、ということはあり得ません。もちろん、その逆もあり得ないのです。ですから、自分のために瞑想をするのも、宇宙レベルの幸せを願って瞑想をするのも結局は同じこと、どちらが先でも関係ありません。
これらを踏まえ、本書では、私が瞑想の本場であるインドへ招かれたときの体験、そして私の日常である「瞑想的な生活」について書いてあります。
私自身は、「これが瞑想的な生活!」と意識して暮らしていたわけではありません。
「瞑想」というものを知った後、それが私の日常と重なっている部分が多かったため、「実はすでに瞑想的な生活をしていたのかもしれない」と気付いたのです。
また、瞑想の師とされている多方面の人たちから、「あなたの動きは、すでに瞑想しながら生活しているようなもの」と言われたことも、自分の日常を観察するきっかけになりました。誰にでも、すでに「瞑想的に生きている部分」がきっとあると思います。
瞑想をきっかけに、これまで以上に宇宙からの情報がダウンロードされることを楽しみにしてください。皆様の新しい扉が開きますように……。