20年前に刊行された「あなたは絶対!運がいい」が、現在に至るまでのロングセラーになっていることに今でも驚いています。
ですが20年経った今も、「大事なことは全てあの本に書いてあった……」と再確認する日々です。幸せを感じて生きるための、開運するための、夢や望みを実現するための、その他様々な「人生を豊かにする新たな法則」が自分の中に出てきたとしても、その最も大事な部分は全て「あなたは絶対!運がいい」に凝縮されているのです。
シンプルな「この世の法則」をいかに丁寧に素直に実践するか、それが一番効果的であることをこの数年で痛感しています。「効果的」とは、自分の生活がより豊かに変化していく、という意味です。人生を豊かにするための知識がどれほど豊富にあっても、自分の生活がリアルに変わっていくこと以上に自分が納得できることはありません。
この20年間、実に多くの方々から「あなたは絶対!運がいいを読んで人生が変わった!」という体験談を頂きました。中には「自殺を考えていたけれど、やめた」「何十年も抱えていた悩みがなくなった」というようなものもあり、そこに繰り広げられたドラマに感動したものです。
本書で対談している鴨頭義人さんもそのお一人。詳しくは本文で触れますが、ご自身の事業が「どん底」であった時に、そこから脱却して現在の状態になるきっかけとなった体験をされています。そこには、ビジネスマンとしての成功法則はもちろん、幸せに豊かになる秘策がつまっていました。
鴨頭さんと対談をしてまず感じたことは、「私と正反対のタイプ」ということでした(笑)。熱血であること、「人」が好きなこと、過程が苦しくても必ず実現していくという、私のイメージするかつての「体育会系」の方なのです。夢や望みは静かに温め、大勢の人の輪を広げていくことは得意ではなく、楽しく夢を実現したい(苦しみながら進む道は避けたい)私とは正反対です。
ところが、「自分がはっきりと決めれば必ずそうなる」という「意識の力」を信頼しているところは共通していました。誰にでもあるこの「意識の力」をどれほど信頼して日常で使っているか、これが夢や望みを形にしていく時に最も大切なことです。
今でこそ、書籍やYouTubeで、その類のことを話題にする人が増えましたが(そういう意味では良い時代になったと思います)が、「あなたは絶対!運がいい」が刊行された20年前は、まだまだ少なく、この「目に見えない法則」を早く理解して実践している人が「幸せな成功者(成幸者)」になっていたと思います。
その幸せな状態にどうしたらなれるのか、なぜそのトラブルが好転してラッキーな展開となったのか、すべて「たまたま偶然そうなった」のではなく、その人自身の「意識の力」なのです。
本書を通して、元々のタイプも、これまでの体験も、夢を実現するときのアプローチもまったく違う者同士でも、「意識の使い方は同じである」ということを感じていただきたいと思います。
私たちは誰もが、「自分が思っている通りの生活」をしています。
例えばあなた自身が「そんなことを言っても生活は変わらない」と思っていれば、その通りの事柄に目が向き、結果的に「やっぱり変わらなかった」という生活を続けることになります。あなたが思っていた通り=思い通りの生活です。多様性が認められ、やっと誰もが自分の好きなことを自由に求めることができるようになってきたこれからの時代には、自分の好きなもの、ワクワクすること、情熱を燃やせること、気持ちが楽になるものに意識を集中させていく人が幸せになります。
自分の意識の力を存分に使って、成幸者になる人がたくさん増えることを祈っています。