まず、自分を整える 毎日ふと思う帆帆子の日記21
出版社:幻冬舎文庫
価 格:¥781(税込)
発行日:2022年7月7日
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まえがき 幻冬舎文庫化に寄せて
いつの間にか20年続いていた日記の本「毎日ふと思う」シリーズが、この度、幻冬舎文庫から刊行されることになりました。それに伴い、また前作から少し時間が空いたこともあって、今作の2020年を振り返りたいと思います。
2020年の私(今作の私)は全体的に停滞していました。そこから完全に脱却した今(2022年)から振り返ると、「この10年で最も気持ちが落ちていた年」と言えると思います。
ですがそれは、2020年に発生した新型コロナウィルスによる影響が原因ではありません。むしろ、家にこもる期間は、自宅やオフィスの環境を断捨離し、自分を内観して未来を見つめ直すのに最適な時間でした。可能な限り「こもり時間」を満喫し、コロナによって出てくる様々な分野での新しい形や改革を楽しみにしていたほどです。
私の気持ちが落ちていたのは、その前数年に出来上がっていた「私自身の勝手な思い込み」によるものでした。目の前にある子育ての忙しさを理由に、これまで私のエネルギーの源であった「目に見えない世界への探究」や、それに続く創作の世界から離れてしまったからでした。
「今はこういう時期、忙しいから仕方がない」と思っていましたが、実は逆・・・子育てが忙しくなったからこそ、自分にエネルギーを注ぐこと(=自分の好きなことをすること)が必要だったのです。長年、本に書いてきた精神的なこの世の仕組みの探究、その実験とまとめ、これは仕事を超えて私にとってなくてはならないものになっていたのでした。
自分のエネルギーを高めて、まず自分を整えること・・・。
というわけで、2020年は本来の私ではない動きをしていたことによって気持ちが停滞していましたが、2021年の春頃からだんだんと「本来の私」が戻ってきます。するとそれと比例するように「楽しい劇的な変化」が起き始め、現在に続く「大きなバージョンアップ、ステージアップ!」が起こったのでした。
これを体験した今つくづく感じるのは、「大きく成長する前には屈んでいる時期がある」ということ。小さく屈む(ちょっと大変な)時期があるからこそ、大きくジャンプできるのです。バージョンアップに向けて、やはり起こることはベストでした。
「起こることはベスト」、これは私の座右の銘ですが、これからも日常生活で実験したこの世の法則をシェアしていきたいと思います。
長年、この日記シリーズを読んでくださっている読者の皆様、担当編集してくださった廣済堂出版のIさん、本当にありがとうございました。
そして新たにお世話になる幻冬舎のSさん、これからもよろしくお願いします。
2022年初夏 浅見帆帆子