みなさま こんにちは。7月6日に初めての絵本を出します。
「わたしの『あなた』はどこにいるの?」「おかえりなさい、待っていたよ」 この二冊は、わたしの中ですごく思い
入れのあるものになりました。頭の中では一年ほど前から絵のイメージがあり、昨年の終わりごろから急に自分
の中で盛り上がってきたので、一気に描きあげたものです。
「わたしの『あなた』はどこにいるの?」は、皆様が送ってくださるお手紙を読んでいるときに浮かびました。20代
から40代の女性に一番多い「恋のお話」。みんな心のどこかで自分のパートナーを探していて、「どこにいるんだ
ろう? 本当に見つかるのかしら?」といつも思っているように感じます。
「おかえりなさい、待っていたよ」は、女の子と会話をするブタが登場します。ダイジョーブタと言います。いろいろ
な動物を描いてみたのですが、どうしてもブタしか描けない、クマを描いてみても・・・・・・ウサギにしても・・・・・・どうも
ブタっぽくなってしまう・・・・・・だからブタにしたのです。仕事から疲れて帰ってきたときに、ガランとした一人暮らし
の部屋にこんなブタが待っていてくれたらすごくうれしい、と思って描きました。
未熟なダイジョーブタですが、どうぞよろしくお願いします。
そして、はじめてサイン会をすることにしました。今までサイン会はしたことがありませんでしたが、初の絵本なの
で初のサイン会もいいかな、と思ったのです。詳しくはInformationをご覧下さい。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
2005年6月
こんにちは。関東は梅雨入りしましたが、今日も・・・・・・、晴れていますね。今が一年中で一番日の長さを感じ
られるシーズン、まだ夕方の4時くらいかなと思って時計を見ると、7時近いことがよくあります。湿度もなくて、
お昼寝にも快適です。
北原照久さんの葉山宅でのガーデンパーティー
さて、来月から雑誌の連載をすることになりました。「美生活」という会員制のライフスタイル雑誌です。この雑誌、
中に使われているインテリアの写真や、雑貨小物のレイアウトで、「ハッ」と感じるページがたくさんあるのです。
「藤製の椅子に本が積み上げられている」ただそれだけの何気ないカットにも、全体の色のバランスや背景など、
すごく考えられていることがわかります。
「ものすごく考えられているのに無造作(自然)に見える」これが最高に格好いいです。ファッションでもメーキャッ
プでも同じではないでしょうか? 気を張って頑張っているようには見えないのに、なんだか洗練されている、
ナチュラルなのに垢抜けている、わたしが「いいなあ」と思うスタイルです。
私は小さい頃から洋書のインテリア雑誌がとにかく好きで、洋書雑誌を読んだときのあの感覚= 「どのページの
どんな小さいワンカットにもうっとりできる」という感覚を、日本のインテリア雑誌にも求めています。たとえば、
洋書のインテリア雑誌にリビングルームが写っている……このとき、メインのソファ、クッション、サイドテーブル、
ソファの後ろの絵・・・・・・などがマッチしているのはもちろんですが、洋書の場合は、ページの端っこに半分切れ
ているように写っているもの、部屋の奥に何気なく置かれている布の色、窓の向こうに見えるガーデンの隅の
「じょうろ」まで、どれをとっても、何気ないように見えて、ものすごく考えつくされていることがわかります。
今回の連載を通して、私なりの「美生活」ってどういうものなのか、いろいろなことを吸収したいと思います。
2005年6月